いろいろなアレルギー対策 アトピー性皮膚炎対策

アトピー性皮膚炎の治療

まず、炎症(かゆくて赤くぶつぶつがでたり腫れたりする状態)を抗炎症効果のある薬剤、例えばステロイド外用薬やタクロリムス軟膏で治します。そして同時に刺激やアレルギーをおこしている外因を検査し、これを除去します。常にスキンケア、つまり皮膚の手入れに心がけ、皮膚の生理機能を高めます。

1.抗炎症効果のある薬剤の使用

治療と生活指導ADに合併する接触皮膚炎の治療は,ひとまず,原因と疑われる接触物質との接触を避け,その症状が湿疹反応の場合は,今まで使用していたステロイド外用薬の接触皮膚炎も考慮して,交叉反応の報告のないステロイド外用薬を主体に抗アレルギー薬や重症例ではステロイドの内服薬を用いて炎症を消褪させる。
 化粧品の場合は,使用を中止し,洗顔はぬるま湯でよく流す。使用できる化粧品をパッチテストやROATで選択し, 皮膚の炎症が回復した後に使用させる。現在は医薬部外品を除く化粧品はすべての成分が表示されており,原因が究明できれば使用可能な製品の選択は容易になった。現在,低刺激性あるいは低アレルギー性を企図した多種製品も販売されているので,接触皮膚炎治癒し,ADの皮疹が改善している時期に,そのサンプルをまず使用して安全性を確認していくことも実際的である。

外用薬の種類・基剤による分類(軟膏・クリーム・液剤・ゲル剤・エアロゾル・その他)

外用薬の種類基剤による分類、軟膏、クリーム、液剤、ゲル剤、エアロゾル、その他(粉末剤,泥膏,糊膏など)

軟膏日常的には透明か粘い半固形物質を指す、本来は油脂性軟膏をさすワセリン,オリーブ油,パラフィンなど、乳剤性軟膏も含むW/0型乳剤性基剤:皮膚をなめらかにしやわらかくする、水溶性軟膏:ポリエチレングリコール

クリーム、O/W乳剤性基剤:べたつきが少なく,水で洗い落としやすい時に刺激感がある水油

液剤、乳剤性ローション被髪頭部,非湿潤性病変へ、チンキアルコール,または水とアルコール、プロピレングリコール,グリセリン

外用薬の種類主薬による分類、ステロイド剤、非ステロイド抗炎症剤、抗菌剤、抗真菌剤、保湿剤、その他

外用薬の選択方法、診断、部位、皮疹の状態、患者さんと家族の理解度

小児の部位による軟膏使用量

ステロイド外用薬

ステロイド外用薬写真

ステロイドの抗炎症効果、血管透過性の抑制、ヒスタミン,キニンなどの炎症ペプチドの放出抑制、リゾチーム膜安定化によりリゾソーム酵素放出の抑制、白血球遊走阻止、線維芽細胞増殖抑制、コラーゲン合成抑制、血管新生抑制、Tリンパ球機能抑制、抗体産生抑制、サイトカイン産生抑制、サイトカイン作用阻止

ステロイド外用薬の選び方、strongest:成人の急性病巣,頑固な結節,苔癬化病巣、very strong:成人の急性病巣,頑固な結節,苔癬化病巣、strong:成人の急性・慢性病巣、medium またはmild:老人,小児,乳幼児の急性・慢性病巣、weak:乳幼児の急性病巣

ステロイド外用薬の外用方法、単純塗布、亜鉛華軟膏との重層、貼付(テープ剤)、噴霧、密封包帯療法

ステロイド外用薬の副作用、細胞の増殖の抑制、細胞機能の変調、免疫機能の抑制、その他

細胞機能の変調、毛細血管拡張症、ステロイド潮紅、ステロイド紫斑、酒さ様皮膚炎、ステロイドざそう

免疫機能抑制、感染症の増悪疣贅,毛のう炎,真菌感染など

タクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)

プロトピック軟膏はアトピー性皮膚炎の顔面と頚部の皮疹に対して、ステロイドの局所副作用の多くがなく、局所効果も優れその有用性は広く認められている

プロトピック軟膏は局所の皮膚刺激感を惹起することがありびらん面には使用しないことが原則そこで顔面と頚部の皮疹では、ステロイド外用薬との段階療法Sequential therapy が行われ,臨床的な効果と有用性を高めることが確認されている

アトピー性皮膚炎の体幹と四肢の病変に対しても、プロトピック軟膏とステロイド外用薬とを組み合わせることによって、おのおのの有効性と安全性を高めることができるのではないか

対象アトピー性皮膚炎患者で以下の基準をみたす症例、選択基準(1)年齢:16歳以上(2)中等症以上左右同等の皮疹、除外基準(1)ステロイド内服・シクロスポリン内服中(2)試験開始直前に被験部位にプロトピック軟膏を使用していた患者(3)プロトピック軟膏の塗布が禁忌の患者

下記の3群から2治療群の組み合わせを設定、プロトピック軟膏単独、Strongestステロイド外用薬 0.1%タクロリムス軟膏、Very strong ステロイド外用薬 0.1%タクロリムス軟膏無作為割り付け法により割り付け

大人のADの場合 長期外用によるステロイドの副作用がでやすい、ストレスによる増悪が皮疹に影響しやすい、本人のセルフケア、ニキビや単純ヘルペスが出現しやすい、刺激感,灼熱感,痒みに耐えられない、プロトピック軟膏の出現によって,顔面の紅斑の重症例は減少した

子どものADの場合 長期外用によるステロイドの副作用がでやすい、ストレスによる増悪が皮疹に影響しやすい、本人のセルフケアと保護者の介入、ニキビや単純ヘルペスはできにくい、刺激感,灼熱感,痒みは大人よりは少ない、プロトピック軟膏の出現によって,ステロイドによる皮膚局所の副作用を軽減できる、外用回数や外用量が減少して,QOLが上がる

2.悪化因子の除去

ステロイドあるいはタクロリムス外用剤で治療するとともに、悪化因子をできるだけ除去することも重要です。

見逃しやすい悪化因子への対策、まさか?!と思わず,もしかしたらと考える推察力、治療に使用している外用剤の刺激やアレルギーを常に念頭に皮膚テストを、スキンケアに使用している製品の刺激やアレルギーを常に念頭に皮膚テストを、臨床型が湿疹でも,即時型アレルギーを考え,問診とプリックテストを、炎症に対する適切な外用薬治療、刺激を受けやすい部位の保護

3.スキンケア

スキンケアとは、皮膚の生理機能を健やかに保つために行う皮膚の手入れをさします。

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