

皮膚のバリア機能障害や免疫調節機能の障害など遺伝的な要因と環境的な要因があります。アトピー性皮膚炎の患者の皮膚は炎症のない時でも、セラミドと天然保湿因子が不足していることが知られています。これらは、炎症によって失われることもありますが、内因としてもともと不足していると報告されています。そのため細胞の間に隙間ができて、皮膚バリアが弱くなると共に細胞内の水分が失われ皮膚は乾燥しやすいのです。このような皮膚をアトピックドライスキンと呼びます。



▲健康な皮膚
アトピー性皮膚炎の悪化因子(環境因子)としては、アレルギー的因子と非アレルギー的因子があります。年齢が上がるにつれて、悪化因子も多少変化します。
▲アトピー性皮膚炎の悪化因子
▲原因・悪化因子


アレルゲンかどうかの特定は、病歴、血液検査、皮膚テストなどを参考に、可能なものであれば、除去ないし負荷試験を行ってから判断すべきであり、例えば出ている症状のみで判断されるものではありません。また、アレルゲンが明らかになった場合でも、アトピー性皮膚炎は、多くの悪化要因が重なっている場合が多く、アレルゲン除去は薬物療法の補助療法であり、これのみで完治が期待されるものではありません。